晶子のお庭は虫づくし

銀太郎さん撮影のシンジュサン

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2009年9月15日

銀太郎さん撮影のシンジュサン幼虫
銀太郎さん撮影のシンジュサン幼虫                         2009.9.15

『庭で毛虫(イモムシ?)を大量に見かけました。 楠だと思いますが、
大量に発生し葉っぱを食べつくしてしまいました。』


シンジュサン ヤママユガ科

体長50ミリ、頭部は丸く黄褐色。体は太く頭部および尾端で細まる。全体白粉に覆われた
淡青緑色で、胸脚はやや光沢ある黄褐色。
各環節には亜背線、気門上線・気門下線に各1個の顕著な肉質突起を有し、
亜背部のものは、もっとも大きく、前胸節および第10腹節のものは小さい。

気門の 後方・気門下線・基線部および胸脚・腹脚の基部に各一個づつの顕著な黒紋を
そなえる。

気門下線部の肉質突起は基部を黒色に縁どられ、胸環節では基線部にも黒色で先端部
のみ青白色の小さい肉質突起をそなえている。

気門は黒色で、淡褐色に細く縁どられている。

若令幼虫は淡黄色で黒斑を有するが、中令以後は全体に白粉をかぶるので、淡青緑色を
おびてくる。

老熟幼虫は9〜10月ごろに採取される。

食草  シンジュ、ニガキ、キハダ、ゴンスイ、など

引用文献 原色日本我類幼虫図鑑 上 p31

2009.9.19更新

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2010.年6月9日(水)

 

銀太郎さん撮影のシンジュサン   
銀太郎さん撮影のシンジュサン                  2010.6.7
銀太郎さん撮影のシンジュサン   
銀太郎さんのメールより

『今日、庭仕事をしていましたら、つがいの『シンジュサン』を見つけました。
あまりにも偶然だったので、ちょっとビックリでした。

あの時の幼虫が『シンジュサン』だと知らずにいたら
今日の出会いも ただの大きな蛾と見過ごしていたでしょうね。

『シンジュサン』と教えて頂いた後、
どんな成虫かネットで画像を探して確認していたので
わかったのだと思います。

羽に三日月の模様の美しい蛾でした。 』


銀太郎さんが昨年の秋にシンジュサンの幼虫に出会い、また無事に羽化したときに姿を

みせてくれたのは、銀太郎さんのやさしい気持ちがきっと彼らに届いたんだと思います。

昔、日本ではシンジュサンは「常世神」と呼ばれていた時もあったんです。

ガという理由だけで彼らを嫌わないでくださいね。

とっても神秘的で美しい生き物です。

興味のある方は『古代の虫まつり』 小西正巳著 学生社  定価1600円を

お勧めします。

                          by うさこ

2010.6.9更新

 

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