晶子のお庭は虫づくし
大島昭夫さん撮影のヒョウモンエダシャク幼虫 |
2005年7月 越中駒ケ岳 標高1800m付近の登山道で撮影されたヒョウモンエダシャクの幼虫
各節に大きな黒紋を並べる、背線は黒条として認められる。近似種にキシタエダシャクの幼虫がいますが、黒紋の発達の違いやキシタエダシャクの場合は斑紋の基本バターンは縦線です。 大島さんのHP 山行き写真集・・・北アルプスの北/魚津から |
2004年6月に金剛堂山(富山と岐阜の県境)1400mぐらいの山中で撮影されたそうです。
かなり派手なシャクトリでヒョウモンエダシャクの幼虫です。
大島さんのHP 山行き写真集・・・北アルプスの北/魚津から |
ヒョウモンエダシャクはアセビの葉を食餌にするちょっと変わった幼虫です。アセビにはグラヤノイドという物質を含み、かなり毒性が強いので一般には食べないものです。その毒をそのままの形で成虫まで体内に蓄積するので、捕食者の鳥などは彼らの派手な外観と学習から食べないようです。植物が自分の身を守るために作り出した毒を克服して新しいニッチェを捕得した一つの生物がヒョウモンエダシャクです。
『生物たちの不思議な物語』より 科学同人