晶子のお庭は虫づくし

konekoさんヤドリバエの観察記録1

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2003年12月3日(水)
konekoさんのメールより konekoさんのHP 『KONEKOの森』
『シモフリの近況ですが、残念ながら2匹共☆になられたようです 次はこの寄生バエらしきものの成長を見守っていきたいと思います。』

ヤドリバエの幼虫
konekoさんが飼育していたシモフリスズメから出てきた
ヤドリバエの幼虫です。

ヤドリバエの場合、1寄主に何匹かの幼虫が寄生している
こともあり、寄主からの脱出の時、粘液状の物質で連なる
ようにして出でくることがあります。

ヤドリバエは全世界で約8500種が確認されており、日本では約450種が記録されています。
全ての種が寄生性で、幼虫の時を他の昆虫の内部寄生者として過ごします。
ハエ幼虫の成虫途中で寄主が亡くなるので、捕食寄生と呼ばれています。

ヤドリバエの寄生方法

卵生 卵胎
発生の殆ど進んでいない卵を寄主の体に貼り
付けたり、体内に生み込むという方法をとります。

産卵管を持たないため、♀の腹部末端数節がへらの
ような形になっているもの、または産卵管状になって
いるものもいます。

♀の総輸卵菅を子宮の役割を果たす器官に変形させ、卵発
生を進めてから産み出します。
3つの寄生方法に分かれます。
 
1.卵生と同じように寄主に直接卵を産みつける(直接型)
2.寄主のいない場所に孵化直前の卵を産み孵化した幼虫
がその場にとどまって寄主の通りかかるのを待つ(待機型)
または幼虫が自分から探しにいく(検索型)
3.非常に小さな卵を寄主の食餌に産み付けて、それを寄
主が植物とともに呑み込むことによって寄生する(微小卵型)

参考文献
日本動物大百科9 昆虫U 平凡社
昆虫用語小辞典 ニューサイエンス社
岩波 生物学辞典 弟3版 岩波書店

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