晶子のお庭は虫づくし

mayukiさんのオンブバッタの病気と治療の記録

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mayukiさんのオンブバッタの病気と治療の記録
オンブバッタのような小さな昆虫は病気にかかるとすぐに死んでしまうイメージですが、回復することもあります。
私も最初はただ見守っているだけで何もできなかったのですが、あるブログを書いていらっしゃる方が、
オンブバッタを次から次へと治療して回復させているのを読み、私も次は絶対に死なせないと決意しました。
そのときの記録です。
原因ははっきりわかりませんが、次から次へとバッタが死んでしまいました。
いろいろ調べた結果、原因は飼育ケースが濃厚です。
この飼育ケースに入れたバッタのほとんどは神経麻痺を起して硬直してしまいます。
オスはだいたい1〜2時間で死んでしまい、メスは硬直で全く動かず仮死状態になりました。
mayukiさんのメールより転載
2011年10月14日(金)

今回はペア2組捕まえました。中型飼育ケースと、小型飼育ケースを
使用しました。
餌は野原から取ってきた雑草。

中型ケースに入れたペアは、直後から飼育ケースの中で飛び回って
いました。
いままでの経験から、この激しく飛び回る動作は、硬直が起きたり、
病気になる繋がる可能性が高い。ただ、この時はそれに気付きま
せんでした。
2時間後。オスのバッタがケースの底で死んでました。
小型ケースのペアは全く異常なし。
土も敷いてないし、餌は外から取ってきた雑草。違いは飼育ケースのみ。
ということはこの中型ケースが原因かもしれない。
そこですぐに残ったメスを別の飼育ケースにに移動させました。
この時点で、メスは硬直を起こしていて全く動かず。
             

                   
弱ったバッタです。写真では元気に葉っぱを食べてます。
2011年10月15日(土)

今日も動かず。ポカリの水割り(私は1対1の割合にしました)を
与える。スポイトで口のところに少量たらし、楊枝を使って口を開ける。
この動作を5滴分くらい繰り返す。
スポイトからの量が多いと、水が体のほうに回ってしまう。
なかなか難しい。メスは大きいからなんとかできるけど、オスだと
小さいので難しいと思う。
今日は4回ほど水分を与えた。
手がかすかに動く程度。触角を触ると少し反応する。
夜中に水分を与えた時、自ら口を開いて飲んだ。少し反応がよくなる。
手に乗せていた時にフンも一つした。
 
                               
2011年10月16日(日)

朝起きると、少し葉っぱを食べたような形跡があり、フンも3つくらい
落ちていた。そしてなんと飼育ケースの蓋にへばりついていた。
よくそこまで登れたなぁ、動けるようになったんだ、と思っていたのに、
数時間経っても蓋から動かず。様子がおかしいと思い、触ってみたら
そのまま、また硬直していた。
またポカリの水割りを与える。口を楊枝で開けてなんとか飲ませる。
夜にはどんどん体が動かなくなっていて、手も全く動かず。
触角がわずかに触ると動くのみ。
このまま手足を動かさないと、硬直して動かなくなってしまうかも、と
考え、リハビリとして前足から順に曲げたり伸ばしたりを繰り返す。
するとわずかに反応あり。
              
蘇生したオスバッタにポカリの水割りを与えてるシーン 2011年10月17日(月)

相変わらず、反応はほとんどなし。
3〜4時間おきにポカリの水割りを飲ませる。
知り合いからもらったサプリを少しだけポカリに混ぜて与える。
駄目もとだけれど。
そのせいかわからないが、少し体が動くようになる。

              

2011年10月18日(火)

朝一番にポカリの水割りを与えようとすると、飛び跳ねた!
普通に動ける!
葉を与え、飼育ケースに戻す。するとすぐに食べ始めた。フンも
たくさんして、完全復活した。  
2011年10月19日(水)

子供がオンブバッタのメスを拾ってくる。
弱っているようで元気がない。
ペアの元気なバッタがいる小型飼育ケースに入れる。
2011年10月20日(木)

弱ったオンブバッタが動かなくなった。手や触角がわずかに
動く程度。病気だったのかもしれない。
ペアのバッタに病気が移らないようにすぐに別の飼育ケースに移す。
オスは昨日交尾をしていたので病気が移ったかもしれない。
弱ったメスバッタにはポカリの水割りを与える。
お尻を開いたり閉じたりし始める。
この動作も死ぬ直前の場合が多い。

オスの様子を注意深く見守っていたけれど、葉っぱもよく食べ、元気がある。
夜になると、飼育ケースの中をあっちこっち飛び回り始める。
このような行動が出始めると、いままでのオスバッタはその後死んでしまっ
たのでさらに気をつけて様子を見る。

夜中に様子を見ると、オスのバッタがケースの底に横たわって、足も閉じ
全く動かない。死んでしまったようです。

2011年10月21日(金)

朝、オスの様子を見たけれど、昨晩と変わらず、触角も全く動かず、
足もすべて閉じている。とりあえず、ティッシュの上に乗せておく。
週末あたりに埋めに行こう。

メスの様子は相変わらず。生きてはいるが、ほんの少し足を動かせる程度。
ポカリの水割りを3〜4時間おきに飲ませる。
口のあたりにスポイトで一滴落とし(これがかなり難しい)、その
一滴を楊枝を使って、口を開けて飲ませる。口も硬直していて動かないので
楊枝を使って口を開ける。飲んでる場合は、その一滴がなくなるので、
そしたらまた一滴、口のあたりに落として・・を繰り返す。だいたい4〜5滴は
飲むようです。
飼育ケースにいるときは、何か掴ませてないと体が裏返ってしまうので、
葉っぱをくちゃっと丸めてそれを持たせて、体勢をキープさせる。裏返って
しまっても硬直してるので元に戻れないので。
2011年10月22日(土)

メスの様子は変わらず。ポカリの水割りは飲んでいる。
ただ、前の回復したバッタは硬直状態でもフンをしたけど、こちらの
バッタはフンをしない。最初から弱っていたので、もしかしたら
老衰かもしれない。

お昼すぎ、ふとバッタのケースを見ると、オスがいた・・・・「えっ!?」
目を疑いました。
オスが蘇生して動いているのです。
確かに死んだと思いました。全く動かなかったので。
メスはほんの少しであるけれど、触角が動いたり、足が動いたりするので
なんとか生きている判断がつくのですが、オスは全くわかりません。

今回は確実に死んだと思っていたのに、動き出したのには本当に
驚きました。仮死状態から蘇生したのでしょう。
すぐにペアのメスがいる飼育ケースに入れました。すると
葉っぱをわずかに食べ、飼育ケースの中をうろつき、メスを見つけると
すぐさまメスの背中に乗ってました。
このまま、元気でいてくれたらよいのだけど。

2011年10月23日(日)

弱ったメスがフンをしていた。葉っぱも少し食べている。
新しい葉っぱを与えたら、食べ始めた。
昨日、蘇生したオスは元気がない。
オスにもポカリの水割りを与えることにした。
オスは小さいので非常にやりづらい。2滴分くらいしか与えられない。
弱ってはいるけれど、手足は動く。
メスのほうは葉っぱを少し食べるけど元気がない。動きがかなり鈍い。
なので、メスも同じようにポカリの水割りを与える。
動けるのに、逃げようともせずに私が与えるスポイトの水を飲んでいる。
飼育ケースに戻したら普通に葉っぱを食べ始めた。

オスを2匹新たに捕まえてきた。これでメスとオス3匹ずつになった。
一つの飼育ケースに、弱っているメスと蘇生したオスを一緒にいれた。
前回、復活したメスはいま一番元気が良い。朝には葉っぱを全部
食べつくす勢い。
2011年10月27日(木)
蘇生したオスは問題なく元気。弱ったメスは、葉っぱを食べて少し
動いたと思うと、また硬直して動かなくなったりを繰り返してる。
そろそろ寿命かもしれない。
その他のバッタたちは元気に過ごしています。

とにかく、何匹も死なせてしまったので、今度こそは死なせたくないという
気持ちでいっぱいでした。毎日水分を与えていましたが、無反応な様子を
見てるととても不安でした。うさこさんからの励まし、とてもうれしかったで
す。
今回は、硬直状態から奇跡の復活をしてくれたバッタちゃんに感謝です。
頑張ってくれました。

今回の経験で、オンブバッタが病気でも(仮死状態で
横たわってほとんど動けない状態でも)諦めずに看病すれば助かることが
あること、
オスのバッタの例もあるので、もし死んだように見えてもすぐに埋めずに
少し様子をみたほうが良いということが分かりました。
これは勉強になりました。いままでは仮死状態のバッタはそのまま
野原に逃がしていました。これで正解だったのです。
実はこれに関して書かれている記事を見つけました。
http://www.mushikichi.com/hpgen/HPB/categories/78756.html
オンブバッタにもこういう性質があるのではないかと思います。
2010年に飼育してたオンブバッタの産卵の様子です。

 

 

 

mayukiさんから最初にメールを頂いたのが去年の12月16日でした。

とてもオンブバッタを大切に飼育されていて、今年の春まで長生きしたそうです。

その時のオンブバッタが上の産卵しているバッタちゃんです。

そして今年またmayukiさんは、オンブバッタと出会いがあり、ずっとメールのやり取りをさせて

頂きました。

mayukiさんのメールはとても愛情に溢れるもので、なんとか助けてあげたいという気持ちが

伝わってきました。

ぜひ、この時の記録を多くの方に知らせてほしいとお願いして書いて頂いたものです。

                                            by うさこ

 

 
 

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2011.10.30更新