著者の思春期の在り様をさまざまなものに事寄せて編んだ詩集だそ
うです。

「みんな」という一編の詩が掲載されていますが、私も思春期に
多用した言葉の一つでした。
多感な時期に確かに「みんな持ってる」「みんな言ってる」・・・
その「みんなってどこにいる」という問いかけに詩人が続けた言葉
は私の心の中で何度も木霊しています。

詩集の中で一番強烈に心に突き刺さった詩は「自信がない」でした。
一般的な自信がないとはまったく異なるものです。
ビロウドコガネへの思いが詰まった詩です。

　by うさこ