晶子のお庭は虫づくし

怜美さん撮影のオビグロスズメ幼虫 幼虫の同定は矢野高広氏

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怜美さん撮影のオビグロスズメ幼虫 怜美さん撮影のオビグロスズメ幼虫
怜美さんのメールより
採取場所は北海道の足寄と言うところで、山に囲まれているような場所
です。松科の木がたくさん生えていた気がします。

怜美さん撮影 2007.811

幼虫の同定は矢野高広氏にお願いしました。
また詳しいオビグロスズメについての情報も頂きました。

矢野氏より
『食草はモミがベストですが、ヒマラヤスギも食べることは食べま
. モミ系の植物は北米産のものが庭木として植えられている
のでそちらを与えてもOKですが、殺虫剤の心配もあります.

『蛾類通信』蛾類通信 矢野氏より資料を頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。

オビグロスズメの幼虫について 川原 進氏の論文より引用

1999年8月17日 北海道小清水町の自宅近くの防風林で、一本だけ生え
ているカラマツから見覚えのあるオビグロスズメの幼虫を採取

幼虫の寄主植物はカラマツ

1995年には自宅の周りに植えられたトドマツからも幼虫を採取
したが、蛹化には至らず、今回もトドマツのみを与えたが
少しかじってやめたため、カラマツのみで飼育

体長60ミリほどになり、9月3日に土中にもぐり蛹化

成虫は翌年5月15日に雄が羽化

終齢幼虫は背面は幅広く紫褐色で、その両側を白色帯でふちどられる。
この帯から下方は覆面まで緑色、体表の顆粒の先端は白色を呈する。

体側面には、気門上部を走る白紋列と同じく気門下部を走る白紋列を
持つことで、近縁種と区別できる。

蛹の形態をマツクロスズメの蛹の図と比較すると口吻の突起が
見られないこと、腹端の突起は肉眼では認められないが拡大すると
先端が二分していることなどに特徴があった。 

ストローブマツでも飼育記録あり(西口親雄氏飼育)

九州産オビグロスズメの幼虫写真について
 井ノ口 希秀氏の論文より引用

宮崎県権葉村 標高900mくらい
草丈30cmはがりのササやヌスビトハギなどのある日当たりのよい草原で、
ササの葉上に静止しているきれいなオビグロスズメの幼虫発見

すぐ近くに1mくらいのツガの大木があり、この幼虫はツガについていた
ものが蛹化のために降りてきたものと判断

出典 蛾類通信219 2002 34 1964

成虫についてはまた後日記載します。

 

 

 

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