算数・理科はおもしろいよ 国際調査では「楽しい」という子少ないと出たけど
算数や理科を「とても楽しい」と思う子は、日本ではとても少ない-。国際的な調査で、このような結果
が出ました。でも、算数や理科って、そんなにいやなものかな?自分から楽しみながら学んで成果を
あげている小学生ふたりに、おもしろさや勉強方法を聞きました。(中田美和子さん)
○○晶子さん(宮城・6年)
朝小で「子ども書評委員」もつとめる○○晶子さん(宮城県○○小学校6年)の趣味は、虫の観察です
。夏には七十ほどの飼育箱でガを育てて羽化させます。その観察日記は、4年前から家族でつくるホ
ームページにのせ、四十万以上のアクセス(見た人ののべ人数)を数えています。
書評で紹介したいという本も『ずら〜りカエル』『秘伝の算数 入門編』『博士の愛した数式』など、理
科や算数に関連した本が中心。家には、動植物の図鑑、科学の絵本などがたくさんあります。
虫に興味をもったのは、一年生のとき。園芸店で木にいたガの幼虫をみつけ、「頭をブンブンふって
おこるところとか、葉っぱを食べるところとか、しぐさがかわいて」と、もらって帰って飼育を始めました。
「本の最初と最後だけを読んでも楽しくないように、、算数の問題や虫の飼育も、途中が楽しいんです
。算数の問題は、どんな公式を使い、どうやって答えを出したのか、が気になるといいます。虫は、育つ
とみんな自然に返します。
きれいだなと思った石、かわいいなぁと思った貝など、気になったものやわからないものはすぐに調
べます。最近は、ひろってきて飼っているネコが、何の雑種なのか気になり、図鑑やネット、ペットショッ
プで見たりして調べました。
「友だちとトランプや話をして盛り上がるのも楽しい。でも調べたり考えたりするのは、自分で過程をた
どって、ひとりでやりとげる別の楽しみがある」といいます。夢は「虫につく寄生虫をとりのぞく薬を開発
すること」です。
「算数は推理するように考えてみるとおもしろい。理科は、花とかを育ててさくよろこびを知ると、きっと
楽しくなるんじゃないかな。」
2005年1月12日(水)朝日小学生新聞一面より引用させて頂きました。
取材ありがとうございました。
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