この作品では、代表作から新作まで200点が掲載されており、

フィールドに出られたときにスケッチされた観察記録もあり、繊細なスケッチは圧巻でした。

虫達に対して、本当に美しいと心から感じているからこそ、撮れる写真がそこにあるように思います。


今森さんの作品は、長い年月を過ぎて別の書籍で同じ写真に出会えた時には、

あっという間に脳の中の引き出しがすうーっと開き、昔見た図鑑がありありと脳裏に浮かんできます。

懐かしさと、また出会うことができたという感動を味わうことがよくありました。


打ち上げ花火のような時間が止まってしまう感覚の写真とはまた違った味があるようです。


拝見している時は何処か静かに、表層意識だけでなく、潜在意識の中に

入っていくそんな写真を撮られる方だと思います。

『昆虫4億年の旅』　　　著者　今森　光彦　　発行　新潮社

発行2009年7月25日　定価　本体3,600円

大変物静かな方で、常に話している相手の言葉に耳を傾けて、言葉を慎重に選びながら、お話されていたのがとても印象的でした。

また、こちらのとんでもないエビソードに対しても、自分の失敗談を話してくださったりと、とても気配り上手な素敵な方でした。

こねさんのHP 『こねこねのさいと』　『エクセルマクロ達人養成塾』
ブログ　『塾長日誌: 短期集中力研究所』

by うさこ

2009.9.7更新