晶子のお庭は虫づくし

コエビガラスズメの観察日記1

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スズメガ科 メンガタスズメ亜科 コエビガラスズメ
終齢幼虫の体長は75ミリ。
頭部緑色で側面に頭頂から個眼部を含んで触角基部に至る太い黒状があります。
胴部は黄色を帯びた緑色で7条の白色斜条があり、白条の前縁に紫条が沿い、その前縁はぼかされます。
尾角は光沢のある黒色。
気門は黄褐色。蛹越冬で5月頃羽化します。幼虫は6月〜9月にみられます。
食餌 
イボタノキ、ハシドイ、トネリコ(モクセイ科)、ガマズミ(スイカズラ科)、シモツケ、ホザキノシモツケ、
シジミバナ、ヤキヤナギ(イバラ科)、コケモモ(ツヅジ科)、ハシバミ(カバノキ科)
飼育中はヤマツヅジを食べていました。 

年2化 蛹越冬 

2000年8月16日(水)

コエビガラスズメ幼虫 近くのヤマのツヅジにいたこエビガラスズメがい
ました。

とても鮮やかな黄緑色に赤紫の横じまが入っています。
尻尾は黒です。

体長は3.5センチです。

2000年8月18日(金)

シャクトリムシのように体くねらせながら歩いています。
顔の部分は黒いサングラスでもかけたように黒い目玉模様があります。足は白と黒の縞模様です。

2000年8月20日(日)

飼育ケースから出したら、体を縮めて頭をふり威嚇しているようです。........................
紫の線は左右に7つずつあります。

2000年8月21日(月)

庭のサツキの葉を上げたのですがあまり口に合わないようで食が進みません。...................

 

2000年8月22日(火)

昨日のサツキの葉はあまり食がすすまないようなので、今日は庭のドウダンツツジの葉をあげてみ
ました。
今度は気にいってくれたらしく良く食べてくれています。

2000年8月23日(水)

体長が5センチに成長していました。食欲も出てきたみたいでちゃんと糞も出ています。.........

2000年8月25日(金)

5センチまで成長してしていました。昨日あげたツツジの葉は全部食べてくれていたようでした。.....

2000年8月27日(日)

食べる量が段々増えてきていて、庭のドウダンツツジはいまにもはげてしまいそうです。.........
食べる量が増えていると言う事はそろそろ蛹になる日が近いのかも知れません。

2000年8月28日(月)

体長は5.5センチに成長してしました。いつも横になって葉を食べていることが多いようです。.....

2000年8月30日(水)

食べるときは前の6本で葉を持ちお腹の左右の黒い足を黒つつけるようにしながら移動しています。
まるでお腹の足は吸盤のようにくっつきます。

2000年9月1日(金)

コエビガラスズメの幼虫の背中が少し茶色く変色してきました。..............................

2000年9月2日(土)

コエビガラスズメの幼虫が今朝、土の中へ潜っていきました。蛹になる準備なのかもしれません。

2000年10月2日(月)

コエビガラスズメ コエビガラスズメが蛹から出で来ました。うまく
羽化できなかったようで片方の羽が曲がっ
てうまく飛べません。羽化が終わった後には白
いおしっこをしていました。

開張90〜95ミリ。
分布 北海道、本州、四国、九州、千島、朝鮮
満州、アムール、中華

 

2000年10月8日(日)

羽化してから飼育ケースの中で飼っています。
餌は果物が好きなので梨をあげていましたが長いストロー状の口で梨の汁を吸っているよう
です。
でも夜は飛びたがるようで朝になるといつもひっくり返ったままになっています。
毎日朝指を差し出して止まらせ起してあげるのがここ1週間の日課になりました。

2000年10月9日(月)

夜になると飛びまわっているようで朝はひっくり返って暴れているらしく頭の毛がなくなっ
てしまいました。

2000年10月13日(金)

昨日までかんばっていたコエビガラスズメがあの世に旅立って行きました。..............
長いストローで梨の汁を吸っていた姿がとても忘れられません。
蛹の殻にはストローの入っていた部分がありました。

引用文献及び参考文献
原色日本蛾類幼虫図鑑(上) 保育社 
原色日本蛾類図鑑(下) 保育社
日本産蛾類生態図鑑 講談社

 

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2020.1.19更新