晶子のお庭は虫づくし

J.skyさんのスミナガシの観察記録23

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J.Skyさん撮影のスミナガシ
夕方になってしまったが、山まで30分くらいで行けるので連れて行くことに・・・
羽化した篭に入れて スタート。
2007.9.19撮影

 

 

J.Skyさん撮影のスミナガシ
山に着いた。 矢印の辺りで幼虫を捕ったのだ。写真の中央にオニグルミの木がある。
樹肌に樹液がでる場所もあって、時に蝶や甲虫類を目にする。
虫かごの蓋を開けたら、たちまち真上へと舞い上がり、最初に触れた木の枝に止まった。
もう目視することは出来ない。 あっけない サヨナラだなぁ・・・
ここが 生まれ故郷だ。
2007.9.19撮影

 

 

J.Skyさん撮影のスミナガシ
これが 生まれたアワブキの木。

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実は8月26日にこの木で、初めて幼虫に出会った。一頭を葉っぱと共に持ち帰った。
翌日の夜に、アワブキの枝を差していた広口瓶のわずかな水に落ちて死んでいたのだ。
2007.9.19撮影

 

 

この話を掲示板にあげていたら、ネットの方から「もう一度山へ行って捜してこい!!」
と冗談を言われ、9月の2日に同じアワブキの木に出かけた。
葉っぱに脱皮した皮がぺったり付いているのが見つかったが、なかなか 幼虫は居なかった。
と、その時、木の枝と一体になっている幼虫を発見したのだ。
ソレがこのお話の最初に写っているモノで、興奮していて写真を撮ったもののぶれている。
そうなったら小さな木をなめるようにして捜して・・・なんと二頭目を見つけた。

飼育して一頭は羽化したが、もう一頭は蛹のままだ。
既に十一月半ばになるが多分このまま越冬するのだろう。
枯れ葉のように堅くなって見えるが、触ると90度から180度は動けるのだ。
まずは90度バタンと天井に触れるまで倒れる。そのまま刺激を与えると逆の方に180度バタン
と瞬間的に倒れる。
人間である自分がビックリするのだから、他の小動物が出くわすとビックリ恐れをなすこと
間違いない。
蛹が弱ってはいけないので実験は二度だけ、何日か間をあけて実施しただけで、普通は休眠
しているかのように 静かにぶら下がっている。
アケビコノハの蛹などは何分でもバタバタ音をたてて 外敵を威嚇する。
このスミナガシも、身動きとれぬ状態から、必死で外敵を追い払う術を 身につけたのだろう。
その後 山道のそばにアワブキの大小の木を見つけた。
特徴的な葉の食痕(葉脈を残して整然と食べている)も沢山見つかった。
来年の夏は少し気にかけながら、アワブキの木を観てみたい。
こけおどしのジョーカー君に。
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2007.8.27撮影

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2020.1.11更新
2023.12.6更新