晶子のお庭は虫づくし
晶子の朝中特派員レポート2 |
2005年10月9日掲載 朝日中学生ウィークリー
フンを食べるダンゴムシの「食」を研究 この夏、私は以前もやっていたダンゴムシの研究を始めた。ある日、私は庭に出て、キャベツを食べているモンシロチョウの 幼虫を見ていた。ふと地面に目をやると、ダンゴムシがモンシロチョウのフンを食べていた。今まで見たどの図鑑にも、ダンゴ ムシがフンを食べるとは書かれていなかったので少し驚いた。それがきっかけで、フンならなんでも食べるのかなどを調べよう と思ったのだ。ここからダンゴムシの「食」についての研究がスタートし、たくさんの知識をダンゴムシからもらうことになった。 まず、フンなら何でも食べるわけではないことがわかった。においが強い植物を食べる虫のフンは食べないが、においが少な く、みずみずしいフンは食べる。たとえば、ヤマイモの葉を食べていたスズメガ科のキイロスズメ、クチナシの葉を食べる同じ スズメガ科のオオスカシバ、肉食のカエル、スズメのフンなどだ。 そのほかにも、卵のから、カメのえさも食べた、卵のからはそのまま入れると、なめるだけだったが、こまかくくだいてから入れ ると食べるようになった。 このことから、ダンゴムシは細かくくだかれたものの方が好むのだろうと思った。カメのえさは、カルシ ウムが多く含まれていて、ダンゴムシの甲羅の栄養になるらしく、とても人気があり、仲間同士で取り合いまでしていた。 これは 私にとって一番のエピソードだった。 ダンゴムシは枯葉やフンを分解し、良い土を作り出す益虫であることもわかった。ときには野菜も食べてしまうが、決して一方 的に害虫というわけではないと強く感じた。 害虫だからといって殺さずに、共存するこが大切だと私は思う。 (宮城・1年 晶子) |