我が家に引っ越してきて13年が過ぎます。引っ越して来た当時は、雑草も生えないほどの、ひどい庭でした。栗石の上に採石、そしてさらにその上に10センチぐらいの質の悪い盛土がされていました。雑草も生えないのですから、虫も寄りつきません。それから約2年ほどは、石を掘り起こしては、ふるいをかける毎日でした。生ごみも貴重な庭の肥料になりました。現在では随分訪れてくれる虫も増えてきたように思います。 そんな庭に最初に来てくれたのは、ありさんでした。ありの巣を見つけたときは、とてもうれしかったのを覚えています。1年ほどすると土の中には、コガネムシの幼虫がたくさん住むようになっていました。とりあえず、種を蒔いて植えた一年草を埋めたので、その根を食べに来てくれたのでしょう。
2年目になるとだんご虫とヤスデがたくさん庭に来て、住みつくようになりました。また隣の田んぼからは、ザリガニやカエルが道を渡って来てくれるようになりました。でも道を無事に渡りきるのは大変なことでしたし、たとえ無事に渡ってきても、まだまだ住むにはよい環境の庭ではありませんでした。生きていくのはとても大変だったようです。(ザリガニはお家で飼いました。無事赤ちゃんも生まれ近くの用水路に返してあげました。)
3年目になると、コオロギやバッタが住むようになりました。少しずつ虫さんにも住みやすくなったと認めてもらえる庭になって来たのかな。
家庭菜園も始めたのですが、ほとんどは虫さんにごちそうしちゃいました。我が家では、肥料は木酢液と生ゴミです。化学肥料は使用しません。虫さんに安心して食べてほしい。出来るだけ共存していきたいのです。
虫によって、木が枯れた事は、いまままでありません。殺虫剤や化学肥料を使う方が、ずっと木や草の生命力を奪っているように思います。
毎年冬には、ツグミ、ヒヨドリ、メジロの他にジョウビタキもきてくれます。ピラカンサの赤い実は年を越して甘みを増すころには、いつの間にかなくなってしまいます。
娘を中心に家族三人で我が家の庭の様子や近くの自然を伝えていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。(晶子・うさこ・うさお)
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