晶子のお庭は虫づくし

晶子の朝中特派員レポート3

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2006年1月29日掲載 朝日中学生ウィークリー 

朝日中学生ウィークリー 2006年1月29日 朝中特派員リポート 「君が代」題材の演劇を見て考えた

 演出家の長井愛さんが原作・脚本演出された「歌わせたい男たち」という演劇を見に行きました。その前日には、会場となったホールで催された、永井
さんと演出家の生田萬さんとの対談も聞くことができました。対談では国歌を入学式や卒業式で歌わなくなった先生たちが職務命令違反で処分されたこ
に対して起こした裁判を傍聴したときのエピソードや、高校時代の思い出などを詳しく聞くことができました。
 「歌わせたい男たち」はそのとき傍聴した裁判をかっかけに作られたそうです。揺れ動く先生方の心理を描いた作品なのだそうです。
 家に帰ってから「君が代」について調べてみたところ、法律で国歌とみなれさたのはごく最近で、1999年だそうです。また、「日の丸」が国旗とされたのも
このときでした。この劇で特に話題とされている「君が代」は、平安時代に書かれた「古今和歌集」に由来します。
 この演劇を見て特に面白かったところは、「君が代」を歴史的背景を考えて歌いたくない人と、歌ってほしいと思う人が、卒業式の時間が近づくにつれて
、それぞれ本音を言ってしまうところです。
 この劇には校長先生も出てくるのですが、校長先生のセリフに何度も「内心の自由」という言葉が出てきます。「内心の自由」とは日本国憲法19条の「思
想および良心の自由は、これを侵してはならない」ということです。私はこれをきっかけに「内心の自由」について考えていきたいと思います。
 実は演劇を見るのは初めてで、ラストで照明が落ちていく中、主演の戸田恵子さんのひとみに光る涙を見て、心から感動しました。  晶子

 

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