晶子のお庭は虫づくし

キタテハ成虫越冬の観察日記1

ホーム  サイトマップ  サイトマップ・チョウ  観察日記1 2 3 4

タテハチョウ科>キタテハ>成虫越冬

タテハチョウ科 キタテハ
北海道、本州、四国、九州に分布
夏型と秋型の顕著な2型がある。夏型は翅の地色が表面・裏面とも淡く、秋型赤胴色が強くなる。ときに中間型も現れる。
翅の凸凹は秋型で強くなるがシータテハほど夏型秋型の差は著しくない。
季節型は日長と温度により決定され、14時間維持用の日長ではすべて夏型を生じ、13時間以下の日長の場合は25度以上の場合は夏型、
25度以下は秋型を生ずる。

夏型は7月上旬〜8月中旬に、秋型は8月下旬から9月上旬から見られる。秋型の終身は11月6日、春型の初見は3月31日、
越冬個体の終見は6月30日、秋型の初見は8月29日などの記録がある。

 

蝶(成虫)の救済方法 飛べない蝶に出会ったら
            

2011年10月に庭で飛べずいたキタテハを救出しました。写真を紛失してしまい画像がありませんが
翅の状態から9月には羽化していた個体だと思われます。
何度か温かい日に出してみましたが飛べずにずっとその場にいるので、段ボールに新聞紙をちぎって
いれてその中で
越冬を試みました。 温かい日はダンホールの蓋を開けて日向ぼっこさせていました。

*越冬は東京では12月頃から始まる。葉と葉の間にできたような空間を選び、茎に止まり、頭を下に向け、
触覚を翅の間に入れて越冬する。
一日のうち何時間か日光が射し込み、とまるところがしっかりしており、湿気の少ないところを好む。

2013.2.13キタテハ成虫越冬 2013.4.26キタテハ成虫越冬
2013.2.13(水) 
日向ぼっこの時に玄関に出したら、
水を飲んでいました。
2013.4.26(金)
かなり日差しも温かくなってきましたが、まだ水分
補給はしても人口的に作った蜜には口吻をのばすこと
はありませんでした。 
*地面で吸水する習性は同属のシータテハほど強くない。
2月末には越冬場所の出口に出て翅を広げ日光浴するようになる。

 

 

2013.5.17キタテハ成虫越冬
2013.5.17(金)
5月初めから人口の餌での吸蜜を始めました。
2013.5.20(月)
砂糖水を飲んでいるところです。
越冬後の成虫は日光浴や吸蜜の習性が強く、タンポポ類、フキ、マルバウギ、アブラナ、ダイコン、
レンゲソウ、オオイヌノ、フグリ、カキドオシ、ジンチョウゲ、ウメなどの花を訪れます。

 

 

2013.5.21気キタテハ成虫越冬 2013.5.22キタテハ成虫越冬
2013.5.21(火)
翅が痛んでいるので、移動も容易ではないせいか、
砂糖水のそばにいることが多いようです。
2013.5.22(水)
朝、新しい砂糖水に取り換えるとさっそくやってき
ました。新鮮な砂糖水がお気に入りです。

2013.7.17更新 
2020.1.2更新

参考文献及び引用文献
原色日本蝶類生態図鑑(U)

もどる すすむ  ほーむ