観察の視点: @外来種と在来種の見分け方は、花期に総苞片が反り返っているのが外来種。
反り返っていないのが在来種。
A花が終わると花茎は曲がって横に倒れ、そう果が熟す頃には、種子が風に乗って遠くに飛ぶように
立ち上がって長く伸び、総苞内片まで反り返って果実(綿毛<冠毛>のついた種子)を風で飛ばす
[風散布の代表]。
話題:
@日本には明治(1868〜1912年)初、札幌農学校創立当時、アメリカ人教師が蔬菜用に北アメリカから種子を入れ、それが逃げたものとされる。
A和名、タンポポ(漢字では「蒲公英」)の由来は、古名が「鼓草」とのあるように、頭花を鼓に見立て「タン・ポンポン」と音を真似たとするものが有力。
茎の両端を切り水に浸すと鼓の形になる、冠毛が「たんぽ槍」の形に似る、などの説もある。
英国名では「ダンディライオン」(「ライオンの歯」:ギザギザした葉がライオンの牙を連想させる)、フランス語では「ピッサリン」(「床の中で小便する」意で利尿
剤として効果)。
B子どもたちの草花遊びでは、水・風車(茎の両端を切り水に浸すと反り返り、茎に松葉を通して、水力または風力で回す)、草笛(茎を笛として吹く。うまく吹
けない)。
C花も葉も食べられる。苦味が特徴。摘み立ての新鮮なもので、天ぷら、和え物、おひたし、生サラダ。そして、たんぽぽコーヒー(根を乾燥させて炒ったもの
がコーヒーの代用品)、タンポポ茶
(葉を乾燥させ、ハトムギ茶などと配合)。
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