晶子のお庭は虫づくし

観察日記2004年5月-1

ホーム >サイトマップ >季節の観察日記一覧>

2004.5.7(金)

ムネアカアワフキ サクラにいたムネアカアワフキ(トゲアワフキ
ムシ科)です。アワフキムシ類は、殆どの種
が幼生期に泡に包まれて生活しています。
幼虫が作る泡の役割は、乾燥や捕食者の
攻撃から身を守るためです。ふつう捕食者
は泡の中にはいることができませんが、ヤ
ホシゴミムシは例外のようで泡の中にはい
り込んで暴食します。

撮影年月日2004.5.7

お薦めサイト『DigitalCreate』
プロの作家達が、ネットを通じて小説や科学のお話な
どを配信しています。その中一つの『サイエンス・トー
ク』の今回のお話は蝶と蛾についての興味深いお話
が対話形式で綴られて、なるほどと思えることが満
載です。
CG、イラストなどの製作も手がけていらっしゃいます。

2004.5.9(日)

オオイシアブ オオイシアブ
オオイシアブ(ムシヒキアブ科)です。顔面に黄色長毛を、口縁部には暗褐色ないし黒色の
長毛を蜜生します。

2004.5.12(水)

オオシマカラスヨトウ(ヤガ科)の終令幼虫 オオシマカラスヨトウ幼虫
コナラにいたオオシマカラスヨトウ(ヤガ科)の終令幼虫です。行動、形態ともにスズメガに
よく似ていますが、尾角が短いので区別がつくかと思います。もっとよく似た幼虫にシマカ
ラスヨトウがいます。こちらは気門が黒点状、体背面の白点は中胸において著しく大きい
のが特徴です。
引用文献 日本農業害虫大事典(全国農村教育協会)

がいすとさんからの最新情報です。
 
MothprogMothBlogの難解カラスヨトウ(2004.6.9)で詳しく説明してくださっています。

2004.5.15(土)

ミズイロオナガシジミ3令幼虫 クヌギの新芽にいたミズイロオナガシジミの
3令幼虫です。体の概形や色彩は2令幼虫
とほぼ同じですが、背線は体節ごとに三角
形稜線を連ねています。終令は4令です。
現在飼育中

参考文献 日本産蝶類幼虫・成虫図鑑Uシジミチョウ科
(東海大学出版会)

撮影年月日2004.5.13

2004.5.18(火)

キアシシリアゲ キアシシリアゲ
キアシシリアゲ(シリアゲムシ科)です。ホソマダラシリアゲにもよく似ているようですが、下付
器の両腕が長く、翅の先端部を縁どる黒条があります。シリアゲムシの仲間の歴史は古く古
生代末期には出現していたようです。幼虫は腐葉土や地表に落ちた果実や昆虫を食べて成
長します。目立たない虫ではありますが彼らの結婚はちょっと変わったところがあり、興味深
い生活史があるようです。
参考文献 『悪者にされた虫たち』 朝日新聞社

2004.5.21(金)

コツバメ終令幼虫 アセビを食べているコツバメ(シジミチョウ科)
の終令幼虫です。背面から見た胴部の形は
わらじ型で各節の境は強くくびれています。
終令幼虫は15〜16ミリです。年一化で蛹越冬
です。
参考文献 原色日本蝶類幼虫大図鑑VolU 保育社 

幼虫は仙台市太白山自然観察の森 レンジャー
早坂徹さんが飼育しているものを撮影させて頂きました。
『仙台市太白山自然観察の森 自然観察センター

982-0251宮城県仙台市太白区茂庭字生出森東36-63
電話022-244-6115
休館日 毎週月曜日と祝日の翌日

レンジャーの早坂さんですが、一言で言うと歩く昆虫図鑑
のような方でいつも丁寧に教えてくださいます。
観察会にでかけてみませんか。

 

ほーむ  つぎ  もどる 

2011.5.18更新