晶子のお庭は虫づくし

観察日記2000年6月

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2000年6月1日(木)晴れ
近所の田んぼにゴイサギが来るようになりました。チュウダイサキが来ればこの季節の田んぼのメンバーが揃いそうです。今年はテントウムシさんがなかなか来てくれません。どうしたのでしょう。バイカウツギの木には、まるまると太ったオレンジ色のアブラムシが行列を作っています。早くテントウムシさん来てよ。

2000年6月2日(金)晴れ 晶子日記より
学校の帰り道、毛虫がゲリピーうんちをしていました。くっついて取れなくなっていたので、取ってあげました。たぶんこれから蛹になるところです。

2000年6月3日(土)晴れ
近所のスーパーへ買物にいった時、駐車場で巣立ったばかりのスズメの雛が倒れていました。駐車場に車が入ってきた事に気がつかなかったのでしょう。我が家の庭に埋めて上げました。無事に天国へいく事が出来ますように。

随分ミノムシを沢山見かけるようになりました。ピラカンサにいたミノムシが糸をはいてぶら下がっていました。風が少しあったため思うように登っていけないようです。ついつい手が出てしまいました。でもミノムシにしてみればいい迷惑だったのかな。

2000年6月4日(日)晴れ
ピラカンサの木にアオスジアゲハが来てくれました。アオスジアゲハの幼虫は、クスノキの葉を食べて成長します。我が家の庭がもし広ければ、クスノキを植えてみたいです。

蓑の長さが3.5センチもあるミノムシがいました。どうしてこんなに長いんでしょう。

2000年6月6日(火)晴れ 晶子日記より
夕方、庭にクワガタのメスが来てくれました。

いつも毒蛾の毛虫さんを見て思う事は、どうしてこんなに着飾る必要があるのかと思うのです。食べたら毒があるよと敵に知らせているだけにしては、ちょっと派手ではないですか。人間様の世界にも似たような方達がいらっしゃるようですけど、どちらも大人になった時は、目立たない存在になっている所まで同じなんて、なんて奇遇なんでしょう。

2000年6月7日(水)晴れ

ミノムシの羽化した後のミノ 庭のピラカンサの木がミノムシのクリスマスツリーのようになっています。よくもまあと感心するぐらいミノムシがぶら下がっています。鳥は、ミノムシは食べないのでしょうか。人間がミノムシの蓑をつかって工芸品を作るぐらいですから、蓑のまま鳥が食べても消化しにくいのかな。よくミノムシのご先祖は考えたものですね。

2000年6月8日(木)雨
久しぶりの雨で水撒きをしなくても済むかと思うと、とてもうれしいです。でも年々育っている我が家のアカガエルはなかなかの迫力ある鳴き声です。田んぼで合唱するアマガエルなんて問題ではありません。今年も無事に生き延びる事が出来ることを祈ります。庭には、お食事に来る鳥さんが沢山いますので。

おすすめ絵本

みずまき  木葉井 悦子 作 絵  講談社出版 本体1,359円

小さな女の子が庭の水まきをしている様子を描いた絵本です。
庭のみなさん 雨だぞ 雨だぞと水まきをすると、ナメクジさんがバンガローの中で雨宿りと思ったら椎茸の下だったり、青虫さんが石垣を登っていくように見えたのは、カメの甲羅だったりします。沢山の虫や生き物が登場します。コガネムシさんの御馳走の山は何かしら。

2000年6月10日(土)晴れ
母の入院している病院の歩道に沢山の派手派手の毛虫さんが歩いていました。なんと表現したらいいのでしょうか。黄色と赤と黒などの沢山の色がバランスよく配置されていて、頭の部分は黄色で縦長の細い黒い目玉模様のあるちょっとおしゃれな毛虫さんでした。NHKの番組に出てくるニャッキーの恋人みたいな毛虫さんでした。やっぱりニャッキーにはモデルの毛虫さんがいたんですね。ところでこの毛虫さん大きくなったらどんな蛾になるんでしょうね。楽しみです。

2000年6月11日(日)雨
玄関の花瓶にさしていたピンクの花にシャクトリムシがいました。黒い粒々の糞が沢山下に落ちてしたので気がついたのですが、そうでなけばきずかなかったかもしれません。薄茶色の2センチぐらいのかわいいシャクトリムシさんでした。

2000年6月12日(月)曇り
今日は体を固定してした糸を外して前足を体に持っていき、S字フックのようになっています。シャクトリムシって前と後ろにしか吸盤のような足がないんですね。だから歩く時、真ん中のお腹の部分が持ち上がってしまうのでしょうか。よくみると結構面白い生き物です。昨日茎に対して30度ぐらいの角度だったのに、今日は90度です。

2000年6月13日(火)雨
シャクトリムシさんの様子がなんか変です。昨日まで、口から吐いた糸で体を茎に固定し茎に見せていたのに、糸を外し、下向きになってしまいした。大丈夫なのかな。心配です。

2000年6月14日(水)雨
シャクトリムシさんが脱皮を始めました。脱いだ皮はそのまま茎にくしゅくしゅになってくっついていました。なんとなくひと回り大きくなったような気がします。

2000年6月15日(木)晴れ
シャクトリムシさん、脱皮が終わって食欲がまた出てきたようで一生懸命葉を食べていました。どんなガに変身するのでしょうか。楽しみです。

蓑虫の糞の出場所がかこやさんとJ.SKyさんの観察のお蔭でわかりました。お二人の許可を得て下記に掲載させていただきました。詳しくは、お二人のHPへ飛んでみてください。

ミノムシ 4匹 元気です。
凄く楽な生活みたいですよ。
顔出して 食事して 寝る。
新鮮な若葉のところへ移動して 食べる。
ヒマラヤユキノシタの葉っぱを食べていたヤツを
ウバメガシの木に 移動したら 今度はなんの
ためらいもなく その木の葉を食べる
(葉っぱの硬さ違うと思うけどね)[J.SKyさん]

たしか、蓑の下から落としていたような・・・記憶が曖昧です。
Jさんに観察を続けてもらいましょう。
[ かこやさん]
INSECT&PLANT

玄関先にいたミノムシを よぉーく見たら蓑の下の方もあいてました。
たぶんそこから ポトリと・・・ 
[ かこやさん]

みのむしのフン 
(^O^)ははは 一度落ちてるの見ました。
ぶら下がっているところの真下の葉っぱに
かなり大きいのが・・・・

やはり 下からでしょうかね。 でも 今4匹いるの
横になっているのやら 斜め下向きのやら〜
逆さの時でしたら いったいどこから出すんでしょう? 
あちらこちらと 動き回るのを観て ぶら下がること
しか考えていなかった ボクには驚きです。

ミノムシのフ* の出場所・・・
解明しょうと (^J^)J.Skyは今日もミノムシの下から 覗いてみました。
変態と思われてしまう(-.-)  穴は 開いていました。
ついにミノムシのフンを
探すまでに・・・ もう自虐的になっています。
新しい 木屑の匂いがします。(嗅いだのかって?  (ーー;))
それが 〜 大量にあると ぷ〜〜んと木の匂いがね。[J.SKyさん]
おまぬけガーディニング

2000年6月16日(金)臼曇り
近くの道路でアオダイショウがひなたぼっこをしていました。かなり大きいものです。車にひかれないかと心配です。また近くの田んぼにやっとチュウダイサギもやってきました。シャクトリムシがいつの間にか大きくなっていました。計ってみたら3.5センチになっていました。自分で食べた葉のかけらを糸で吊るし茎にぶら下げています。後で食べるためでしょうか。

2000年6月17日(土)晴れ.
柚子の木にアゲハの二齢幼虫を2頭確認しました。鳥の糞をまねて灰色の体の真ん中に白い模様がありました。無事に育ってくれることを願います。

我が家の蓑虫を下から覗いてみたら、確かに穴があいていました。糞らしきものが出そうだったのですが、じーと見つめていたら、閉まってしまいました。下に落ちていた糞は小さいものは、うさぎの糞を小さくしたような感じのものでしたが、少し大きめのものは、芋虫や毛虫の独特の形をした糞に変わっていました。芋虫、毛虫の糞ってどことなくピーマンの形によく似ています。

シャクトリムシも随分、大きくなって糞もころころうんちからピーマンうんちに変化してきました。シャクトリムシの色も薄茶色から灰色に少しずつ変化しています。以前は糸で自分の体を支えていたのに、重くなってきたせいか、口と後ろ足で支える形をとるようになってきました。もう茎には見えないくらい、ふとっちょさんです。たぶん終齢幼虫だと思います。ポピーの花に1センチぐらいのかなりグラマーなアブさんが来てくれました。アブのイメージとはちょっと違いかなりかわいい感じでした。

2000年6月18日(日)晴れ
カノコガが来ていました。飛ぶのがとても弱々しくて、蛾の中では一番遅いのではないでしょうか。マイマイカブリの幼虫を以前みつけました。甲虫の仲間でも、芋虫タイプではなくて、マイマイカブリの幼虫は硬い甲羅を持っていました。

ピラカンサに住んでいるミノムシさん、まだ緑色の茎を蓑に新しく付け加えていました。近くの田んぼからアマガエルとアカガエルさんにお引っ越しして来て貰いました。アマガエルさんの方はまだ尻尾が少しついています。庭に飼育ケースを埋め込みカエルさんのいこいの場所にしました。

おすすめ絵本

おしゃれなたまじゃくし
  さくら ともこ 文  塩田 守男 絵 PHP研究所 本体1068円

大きな池に七匹のおたまじゃくしの兄弟が住んでいました。ある日、空からうさぎの洋服屋さんの広告が落ちてきました。おたまじゃくしの兄弟はうさぎやさんから出てくるお客さんのきれいな服を見て、きれいな服が来てみたくなりした。そこでうさぎの洋服屋さんに頼んで見る事にしました。でもうさぎさんは作り方がわかりません。でも一生懸命作りました。それから10日が過ぎ、おたまじゃくしさんへ洋服を届けると、おたまじゃくしさんには足がはえています。うさぎさんはまた一生懸命作り直します。今度は大丈夫かな。

2000年6月19日(月)晴れ
シャクトリムシの糞が随分柔らかくなってきました。体長も4センチぐらいはあるでしょうか。随分大きくなりました。そろそろ蛹になる日も近いようです。

2000年6月20(火)晴れ
シャクトリムシの糞が黒から緑色に変わりました。昨日と同じやわらかウンチです。体の色も少し黒っぽくくすんできて少し縮んで来たようです。

2000年6月21日(水)晴れ
昨日の朝は、ちゃんと茎に止まっていたはずのシャクトリムシが昨日のお昼に見たら、姿が消えていました。どこへ行ってしまったのでしょう。飼育ケースに土を少し入れて花瓶を飼育ケースの中に入れて置いたのですが、もしかしたら、飼育ケースの外に出て行ってしまったのでしょうか。心配です。飼育ケースの土の中で蛹になる準備をしていてくれる事を願うばかりです。ちゃんと蓋を閉めておけばよかった。ショック!

先日、近くの道端で日向ぼっこをしていた蛇さんが交通事故に遇っていました。毎年同じ場所で日向ぼっこを楽しんでいた蛇さんもう会えないんですね。とても淋しいです。みなさんへびは大事にいたしましょう。

おすすめ絵本

へびをだいじに
 イノウエ ヨウスケ 作 福音館書店 こどものとも年中向き 本体311円                       1991年4月6日発行  

へびを大事にいたしましょう へびにやさしくいたしましょうという書き出しで始まる、蛇と小さな男の子のお話しです。へびさん、電車でお出かけする時は、つりわの間に体を通してご機嫌です。おやつの時間は一緒にまあるいおたんご食べましょう。あれあれ蛇さんの体がぷくふく膨らんで来ます。きっと蛇さんと仲良しになれる絵本です。

2000年6月23日(金)雨

アマガエル 今日は朝から冷たい雨が降っています。しとしと雨のこの季節、車の運転が好きではありません。なぜなら一生懸命、小さなカエルが道路の横断を始めるから、どんなに気をつけて走っていても無理が出てきます。普段は道路標識なんて目に入らないのですが、ちいさな生き物だけは何故かよく見えるんです。鳥目なんでしょうか。ある行政区では、そんな生き物のために、道路の下にトンネルを作ってくれている所もあります。また共存していけるように、ビオトープをインターにつくっている所も出てきました。少しでも多くの人が共存して行く事に力を貸していただけるようお願いしたいです。

 

2000年6月24日(土)曇り
今年は毛深いニャッキー顔の毛虫によく出会います。5センチぐらいはあるかな。顔は黄色で背中の前の方は、青のイボイボ後ろの方は、赤のイボイボが沢山ついていました。顔まで毛深く、かなりロングヘアです。ちょっとグロテスクな感じさえします。どんな蛾になるんでしょう。→マイマイガになりました。

 

2000年6月25日(日)曇り
なんとなく、ばっとしない天気です。今年もマイマイカブリが駐車場に置いたプランターの中をぐるぐる回っています。羽根があるので、出れない訳ではなさそうですがちょっと気になります。

去年もあったような気がするのですが、沈丁花にアシナガバチが巣を作っていました。来るものは拒まずの精神でいたいものです。でも私にとって招かざる客が最近、よくやまぼうしにやって来ます。アメリカシロヒトリ、成虫の蛾はとても美しく、好きなのですが、木にクモの巣のような巣を作ってそこから出入りする幼虫はどうも苦手です。それも集団で行動するので、ちょっと遠慮してほしい来客です。

2000年6月26日(月)曇り
ワレモッコウの葉にくるまるようにして、蛹になったイモムシがいました。その下には、沢山のうんちが落ちていました。蛹になる前には、出来るだけ水分を出そうとするので、かなり柔らかウンチでした。元気な姿が見れる日を楽しみにしています。

柚子の葉にいる、アゲハの幼虫は、随分成長してなかなかのいい顔立ちの芋虫になってきました。2匹とも元気です。無事に旅立つ日が来る事を祈ります。

モンシロチョウに来て欲しくて、植えたブロッコリーですが、いつの間にか、きれいな花が咲いていました。以外と清楚で淡い黄色の花でした。

2000年6月28日(水)晴れ
ここ数日の雨のお蔭で、随分道向こうの田んぼから、アカガエル、アマガエルが我が家の庭に到着しました。今年は、例年になく多い気がします。

2000年6月29日(木)晴れ
庭にトンボが来ていました。赤とんぼ位の大きさでした。柚子の葉にいた2匹のアゲハの幼虫の姿が見えません。蛹にでもなったのでしょうか。まだ木が小さくてちょっと隠れるには、葉が少ないようです。来年はもっと沢山のアゲハさんに来て欲しいです。

2000年6月30日(金)晴れ
ほんの数日前には、気がつかなかったほど小さかった、モンシロチョウの幼虫がかなり大きくなっていました。モンシロチョウのために、植えて置いたブロッコリー2本は茎だけになっていました。一つのブロッコリーに10匹位はいるのではないでしょうか。丸裸のブロッコリーでは、イモムシがあまりにも丸見えで無防備状態です。

おすすめ絵本

つんたあそびのはじまり いとう ひろし 作 絵  講談社出版 
                               本体1,359円

学校で飼っているニワトリのつんたと子供達のお話。つんたは悪戯好きのにわとり、遊んでいるとやってきてしょっちゅうつっつく。ひどいときは、耳をひっぱったりもする。まるまる一日かかって作った砂のお城をあっという間に壊しちゃったこともある。そんな僕達もだまっちゃいられない。つんたをやっつける作戦をいろいろ考えた。でもやっぱりつんたにはかなわない。ところがそんなある日つんたがいなくなった。僕たちは、やったと思った。でもしばらく過ぎるとつんたのいない生活は寂しい。だいちゃんがつんたのかっこうをしてやって来た。ぼくたちのつんたあそびのはじまりだ。つんた遊びをしていると大嫌いなつんたが、帰ってきたみたいでうれしくなくから、不思議。

 

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