晶子のお庭は虫づくし

クロスジフユエダシャクspの観察日記1

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シャクガ科>クロスジフユエダシャク
体長15ミリ。体色に変異があり、頭部が黒褐色で中縫線と副縫線に沿った部分は黄白色となる。
体色は背線が暗紫色でその両側は黄白色となり、側面は気門の下まで黒褐色で腹面は黄白色となる。
尾脚は黒褐色部と淡褐色部がある。
この他、背面の黄白色の帯が細くなり、さらに全体が黒褐色になる型、背面の黄白色の帯が太くなり、
背線を除いて背面全体が黄白色なる型、
この型では頭部の黒褐色の地に黄白色の横の帯が2本走る。 
刺毛は頭部、尾脚、肛上板とも白色。    
食餌 クリ、コナラ、ミズナラ、クヌギ、アベマキ、カシワ(ブナ科)、タカオカエデ(モミジ科)

羽化した時期、場所(宮城県)、終令幼虫の特徴などから、クロスジフユエダシャクが
番近いのではないかと判断しました。
同定ミスがあった場合、ご連絡頂けると幸いです。 

                                                                               

2003年1月29日(水)

クロスジフユエダシャクの卵 太白山視線観察の森の早坂徹氏に頂いたフユシ

ャクの卵です。

2003年5月9日(金)

クロスジフユエダシャク若令幼虫 冷蔵庫の野菜室で卵は保管していたのですが、
気が付いた時には孵化していました。

コナラを入れてみましたが、うろつくばかりで
なかなか食べようとはしてくれません。

孵化した幼虫の殆どが残念ながら摂食行動が
見られぬままあの世に旅立っていきました。

頭部がずれているので眠に入ったところで
しょうか。

体長は7ミリです。
はっきりした種類はわかりません。
(この写真は孵化してから日数が過ぎています。)

2003年5月11日(日)

クロスジフユエダシャク若令幼虫 クロスジフユエダシャク若令幼虫
脱皮したようです。体色が黒色に変化しました。
新しい葉に移り糸を吐いて巣を作っています。
体長は1.1センチです。

2003年5月13日(火)

クロスジフユエダシャク若令幼虫 クロスジフユエダシャク若令幼虫
この幼虫は飼育ケースと葉の間に糸をはってそこを巣にしているようでした。
体長は8ミリです。

引用文献
日本動物大百科9 昆虫U平凡社
冬尺蛾 厳冬に生きる 築地書店
原色日本蛾類幼虫図鑑 保育社
原色日本蛾類図鑑(上)
日本産フユシャクガ類(鱗翅目、シャクガ科)の分類学的、生態学的研究(中嶋秀雄氏) 日本蛾類学会

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2011.5.7更新
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