晶子のお庭は虫づくし

フクラスズメの観察日記2―2004年

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終齢幼虫の体長は70〜80ミリ 胴部は長大な円筒形で、頭部は黒色で光沢があります。
胴部は黄色の地に黒色条斑があります。
胸脚は黒褐色。黒色型においては頭部は橙褐色、胴部は黒地に黄条がみられます。
年2回の発生で幼虫は6月〜10月にみられます。成虫越冬
幼虫は刺激を受けると前体部を背方に反らし、左右に強く振ります。また口から緑色の液を吐きます。
食草 カラムシ、ヤブマオ、コアカソ、ラミー、イラクサなどイラクサ科植物
 マルバウツギ、カナムグラ、クワの記録もあります。

2004年7月23日(金)

フクラスズメ幼虫
イラクサの仲間にいたフクラスズメの幼虫で
す。体長2.3センチです。
もう一頭は眠に入っていました。

2004年7月24日(土)

フクラスズメ幼虫 フクラスズメ幼虫
左側は眠に入っている幼虫で頭部がかなりずれてきています。 亜終令幼虫
黒色型 頭部は全体橙褐色、背楯橙褐色 気門の周囲は黄赤色斑。
胸脚と腹脚基部側面は橙褐色。

2004年7月26日(月)

フクラスズメ幼虫 フクラスズメ幼虫
脱皮して体色も黒くなりました。
 終令幼虫です。
2002.7.27 野外で撮影したフクラスズメの
幼虫です。
腹脚は4対ありシタバガ科の幼虫としては異例です。
ヤガ科の中には代3,4腹節の腹脚が短く退化し、第5,6腹節の2対の腹脚と尾脚が機能を持ち、
シャクトリムシに似ます。ただし脚がシャクトリムシより多いので、セミルーパーと呼ばれ
ています。

 

引用文献及び参考文献 
原色日本蛾類幼虫図鑑(下) 保育社
日本産蛾類生態図鑑 講談社
グリーンブックス 蛾の幼虫の見分け方 ニューサイエンス社
日本産蛾類大図鑑 講談社
原色日本蛾類図鑑(下) 保育社

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2020.1.22更新