晶子のお庭は虫づくし

キバラケンモンの観察日記2009年〜2010年3

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2009年12月に我が家の庭のピラカンサにいたキバラケンモンです。  自然状態では蛹越冬ですが、飼育下で一頭のみですが、幼虫越冬した個体がいました。その観察経過です。

 

ヤガ科>キバラケンモン
体長約40ミリ、頭部はやや横に広く角ばり刺毛が多い。個眼の大はやや歪形、第3は顕著に大型で突出し、第1〜第4がほぼ等間隔です。

胴部は円筒形で長毛を叢生しているが、体表面は平滑で顆粒がみられません。

亜背線上の瘤起はやや顕著に突出し、特に中胸節と第8腹節においては大きな嚢上の突起をなし、後者は左右合致して一塊になっています。

頭部光沢ある黒色、胴部も黒色で背面および側面腹方は褐色を帯び、灰白点を散布します。

背線とその両側の亜背線は赤色。気門は白色で黒環を持ち、その周辺は橙赤色を帯びています。

胸脚黒色で先半分褐色、腹脚橙褐色。気門線に沿い各節間部にある大型の白斑には白色刺毛を刷毛状に列生します。

幼虫の出現は7〜11月、4〜5月にも現れると推測されています。蛹越冬

食餌 コゴメウツギ、タチバナモドキ(イバラ科)、ヒサカキ(ツバキ科)、シャシャンボ(ツツジ科)  

参考文献
原色日本蛾類図鑑(下) 保育社
原色日本蛾類幼虫図鑑(上)

2009年12月7日(月)

キバラケンモン幼虫 キバラケンモン幼虫
キバラケンモン終令幼虫 体長4センチ      ビラカンサにいました。
体長4センチの幼虫が2頭、体長2センチの幼虫一頭の3頭飼育中です。
キバラケンモン幼虫
12月に幼虫がいるのも不思議でしたが、食餌が常緑なので生き延びていたんだと思います。

2009年12月20日(日)

3頭のうち一頭が繭を作り蛹化の準備を始めました。..........

写真の繭は羽化後に撮影した繭です。

2009年12月23日(水)
繭の中で前蛹状態です。一番小さい幼虫が食餌を食べずにじっとしていています。.........................................

2009年12月25日(金)

蛹化したようです。.................................................................................................

2009年12月28日(月)

もう一頭の終令幼虫も繭作りをはじめました。..........................................................................

2010年1月17日(日)

キバラケンモン幼虫 1か月ぶりに一番小さな幼虫がピラカンサの葉を

食べ始めました。

この間まったく動くこともなく眠とも違うような感じでした。

だらんと垂れさがっている状態で過ごしていました。

体長2.5センチ

脱皮はしていません。

参考文献
原色日本蛾類図鑑(下) 保育社
原色日本蛾類幼虫図鑑(上)

 

 

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更新2010.6.28
2011.4.30更新
2020.1.24更新