晶子のお庭は虫づくし

コチャバネセセリの観察日記11

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2003年6月12日(木)

コチャバネセセリの1令幼虫 巣作りを始めたようです。

1令幼虫はタケやササの葉の先端に造巣します。
葉の表面を内側にする場合と裏側にする場合があり、
どちらを内側にするかは葉の先端部の反りねじれに
よってきまるらしいです。
幼虫は常に凹んだ側に座を占めて造巣作業します。

 

イチモンジセセリ幼虫
ホソバセセリの巣
葉表を内側にして細長い筒状の巣を作り
ます。
イチモンジセセリの巣
食餌の葉の先端から2〜5センチの葉の
表面に位置して中脈中心に左右から葉を
引き寄せて筒型の巣を作ります。
コチャバネセセリの巣作り コチャバネセセリは巣の末端を始めから
閉鎖する作業にみられ、一令は葉先の
1mmから1cmを残して葉先の両端を
綴り合わせます。
巣の末端は閉鎖されるか幼虫が出入り
できないまてに縮められる。
コチャバネセセリの巣

 

2003年6月14日(土)

コチャバネセセリ1令幼虫 コチャバネセセリ1令幼虫
巣から出て摂食行動が見られました。
1令幼虫が葉を食べ始めるは巣ができてからです。1令の食べ方には特徴があり、
まず巣の入り口に近い片方の葉縁に食い込みを入れ、葉縁から直角に食べ進み
次に基部方向に向きを変えて鍵形に1mm幅の食痕を刻みます。

参考文献
原色日本蝶類生態図鑑W 保育社
原色日本蝶類幼虫大図鑑vol.T保育社
原色日本蝶類幼虫大図鑑vol.U保育社
原色日本蝶類図鑑 保育社
原色蝶類検索図鑑 北隆館

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2011.4.22更新
2020.1.2更新